Urban GREENが出来るまで~平田晃久氏インタビュー

Urban GREENが出来るまで~平田晃久氏インタビュー

24年3月にオープンするUrban GREENのちょっと不思議で、まるで森のようなデザインの建物は世界的建築家・平田晃久さんが手掛けています。同時期にオープンする原宿交差点の「ハラカド」の外装・屋上デザインも担当しています。

今回、平田さんにUrban GREEN(RYOZAN PARK GREEN)がどのような経緯でこのようなデザインになったのかをお聞きし、GREENのデザインについてご紹介します。

平田さんは大塚・巣鴨エリアで他に「Overlap House」「Tree-ness house」も手掛けられており、以前より大塚エリアにはご縁があったそう。

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平田「大塚はいわゆる美しい閑静な住宅街っていうよりも、ごちゃごちゃしたようなものがあって、それがある種の快適さを作り出している、という分析をしていました。今回、事前に竹沢徳剛さんと一緒に周辺を回って、歴史的にもいろんな変遷を経ていることがわかりました。繁華街があった時もあり、今もその残りがあるのを感じます。

僕が好きな話で、ニューヨークにはハヤブサが住んでいるそうです。ハヤブサは峻厳な地形が好きで、高いとこから獲物を狙って急降下するんですけど、ニューヨークの摩天楼は、ハヤブサにとってはキャニオンみたいな場所なんじゃないかっていう説があるんです。東京の地形とビルが一体になったと考えたら、修行じゃないけど、野生を呼び覚ますような場所になってもいいんじゃないかと思いました。まぁそれは徳剛さんのキャラもあって思ったんですけど(笑)」


>Ryozan Park大塚屋上から撮った大塚の街風景

平田「Urban GREENの敷地、元々は稲荷神社があったんです。次にバスの操車所みたいな場所になって今に至ります。
いずれもパブリック性を持っていたので、今回、集合住宅を建てるにしても単なる集合住宅ではないものにしたいと考えました。既に向かいに公園があるので、この公園とどのように接触していくかっていうことを考えました。
元々、神社があった特別な場所なので、ここでホラ貝を吹いてもいいんじゃないかと(笑)公園と道路もパブリックスペースですので、Urban GREENを含め、これらが全部、一体として見えてくるような、建築を作れないかなと思いました。
公園は道路より一段下がったところにあるんですけど、そこから上まで空気が伸び上がっていったような建築を作ってはどうだろうかという、ご提案をしました」


>Urban GREENメインパース

目の前にある南大塚二丁目児童遊園、道路とも繋がるために、2階~4階に向けて風が吹き抜けるように作られているデザイン。当初は南大塚二丁目児童遊園の桜の木に光を当てるためにこのようなデザインになったとか。

平田「人間が建物を建てて、公園の木よりも人間の方が偉いみたいな感じにならない方が面白いなと思っていて。むしろ木のためにこっちが犠牲を払っているような、面白い自然との関係を作っていくんじゃないかな。逆に、犠牲を払った結果、どこにもないような体験ができる場所になって、この建物にとってもより良い、そういうやり取りが発生すると面白いと思ったんです。まぁ、でもこの建物の後ろに、同じくらいの高さの建物が建つことになり、この後ろから光が入ってくるのか怪しいのですが(笑)」


>南大塚公園桜の木
※ちなみに公園には東側からも西からも光が当たる位置にあります。
更に、壁は湾曲したカーテンのような、滝のようなデザインになっています。

平田「屋上緑化や壁面緑化は最近多く見かけますが、もうちょっとワイルドなものにしたいな、と思ったんです。山岳信仰とかで登るような山って上の方が岩山みたいにごつごつしていて、ほとんど土がないのですが、隙間を見つけるようにして植物が根を張っていて、所々緑になっているのが美しいなと思っておりまして。 だったら、本当に岩山みたいなものを作って、そこに徐々に植物が増えていくみたいなことを考えました。

城壁工事なんかで使われる、斜面を補強するのに使われる特殊なコンクリートキャンパスという素材があって、コンクリートのシートなんですけど、水をかけない時は、ぐにゃぐにゃと変形でき、水をかけて乾かすとカチッと固まるんですね。これを、布みたいに使って、岩山がぶわっと下りてくる感じの面を作っています。しわが寄ると、コンクリートキャンバスの上に水が所々に滴るので、水が流れる所と、そうでない所が出てくる。自然の地形の中でも、湿気があるところには、やっぱり植物・苔が増えやすく、水を求めて蔦が伸びていきます。ですので、時間が経つと植物が増えて緑になっていくところと、そうでないところは岩肌が見えているような感じで変遷していきます。建物が完成した時に完全に完結してしまうのではなく、植物の自発性みたいなものとの関係の中で、今後変化していくようなものとして考えていくっていうことをやろうとしています。

時間が経つとまた経年変化で自然に戻っていくということもあるかもしれないです。その辺は、完全に予想できないなりに、出てきた結果を見ながら、手入れしていこうと話をしています」

RYOZAN PARK GREENがやろうとしているのはまさに「土づくり」。美味しい作物が作られるには良い土が必要。土にはたくさんの微生物が集まっている。微生物のように多様な人間がたくさん集まり、皆で発酵し、花が咲く。そうして街を元気にしていく。

そんなことに興味を持ってくれる仲間と一緒にGREENを盛り上げるべく、入居者募集しております。

※画像はイメージです。
ご興味がある方、詳細は是非、問い合わせフォームまたは下記のメールまでお問合せください。
お待ちしています。
https://www.ryozanpark.com/contact-us/
メールアドレス:[email protected](担当:宮村)



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